パニック障害に対する理解がまだまだ十分ではないため、パニック障害に対する治療が適切に行われず、パニック障害を慢性化させてしまうケースが非常に多くみられるようです。
パニック障害が慢性化すると、極端に外出を嫌うようになり、やがて広場恐怖症を併発します。
広場恐怖症を発症すると、日常生活において「できない事」が多くなっていきます。
そして、そのような自分を情けなく感じますが、パニック発作がいつ起こるか分からず、恐ろしくて外出ができず、家に引きこもりがちになります。
このような生活が続くと、次第に精神的なエネルギーが枯渇し、全く意欲をなくしてしまい、うつ状態に陥ります。
また、不定愁訴(体のどこが悪いのかはっきりしない訴えで、検査をしてもどこが悪いのかはっきりしないもの)も起こり、それがうつ状態をエスカレートさせることもあるようです。
うつ状態を併発したパニック障害は、治療に長期間かかるケースがほとんどで、パニック障害の早期発見・早期治療の大切さが盛んにいわれています。