パニック障害の治療は、薬物治療が中心となります。
パニック障害には有効な薬があり、3〜4週間の服用でパニック発作の症状は徐々に改善され、普通の生活を送れるようになるといわれています。
まず、パニック発作が頻発する急性期の治療の基本は、パニック発作の再発を極力抑えることが大切だと考えられています。
そのため、急性期のパニック障害の治療では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬や抗不安薬が用いられます。
SSRIには、パニック発作を抑制し、予期不安を軽減し、また、広場恐怖にも有効であることが確認されています。
現在では、有効でかつ副作用も少ないことから、SSRIがパニック障害治療の第一選択薬となっています。
また、パニック障害に広場恐怖を併発している場合は、薬物治療と併用して行動療法(恐怖の対象へ少しずつ近づいていって、誤った思い込みであることを認識し、恐怖を克服していく治療)が有効とされています。