パニック障害の原因は、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることによって起こると考えられています。
パニック障害に関係する脳内神経伝達物質としては、セロトニン、ノルアドレナリン、ギャバなどがあります。
脳内神経伝達物質のギャバは、神経細胞の興奮を抑制し、不安を軽くする作用があります。
また、ギャバは、抗不安薬にも用いられているジアゼパムがベンゾジアゼピン受容体と結合すると、働きが強くなるという特徴があります。
ところが、強いストレスを感じたりすると、DBIという脳内物質が増加し、ギャバの作用を低下させてしまうことがわかっています。
その結果、ギャバによって神経細胞の興奮を抑制することができなくなり、不安が起こり、パニック発作を引き起こすと考えられています。